「海外旅行には行きたいけど、ゲイとして実際どうなの?」
「現地のハッテン場や、ゲイシーンのリアルを知りたい!」
そんな好奇心旺盛な皆さんに、絶対にお勧めしたいシリーズがあります。それが今回ご紹介する、熊田プウ助先生(漫画)・サムソン高橋先生(文)による『世界一周ホモのたび』です。
本作は全5巻にわたる人気シリーズですが、今回はその記念すべき第1巻の魅力を、注意点も含めて徹底解説します!
どんな本?:アジアから欧州まで、欲望の赴くままに!
本作は、ゲイ界隈では知らない人はいない最強コンビが、世界各国のゲイ事情を体当たりで取材していく実録コミックエッセイです。
この第1巻だけでも、その移動距離と密度は圧倒的。以下の地域が舞台となっています。
- アジア: プーケット、バンコク、ペナン島、ソウル、インドネシア、シンガポール、高雄、台南、大阪、東京
- ヨーロッパ: ハンガリー、クロアチア、ケルン、パリ
アジアの熱気あふれる夜から、ヨーロッパのディープなハッテン場まで、普通のガイドブックでは絶対にスルーされるスポットが満載です。
今となっては忘れられつつあるプーケットの津波、今はなきバンコクの超有名ゲイサウナ「バビロン」、今は混浴になってしまったハンガリーのキライ温泉、今こそ有名になった魔女の宅急便のモデルになったと言われているクロアチアのドブロブニクなど、歴史の証人と言っても過言ではないエピソードが数多くあります。
また世界各地のゲイ事情をほぼ網羅しており、まさにゲイ版「地球の歩き方」。これを読むだけで世界各地のゲイ事情がかなりの解像度で理解できます。この取材力には脱帽です。
【重要】ここが特殊!:「男の好み」に関する注意事項
本作を楽しむ上で、必ず知っておくべきポイントがあります。
それは、著者のお二人の好みが「デブ専・熊専・おじさん専」に完全に特化しているという点です。
- ターゲットが超個性的: 一般的に想像される「爽やかイケメン」や「細マッチョ」ではなく、現地に生息する「ガチムチ・巨漢・ヒゲ・おじさん」を執拗に追い求めます。
- 独自の審美眼: 紹介されるスポットやエピソードも、その「特殊な好み」が基準です。読者によっては「自分とはタイプが違うな」と感じるかもしれませんが、その一点突破な情熱こそが、この本の面白さの核になっています。
ゲイ視点での面白さ:建前なしの「リアルな現場」
好みの違いはあれど、「ゲイ特有の嗅覚」で世界を切り取っている点は、全てのゲイにとって興味深いはずです。
- 現地のハッテン場事情: ネットの情報だけでは分からない、現地のディープなスポットの空気感や作法が、爆笑エピソードと共に描かれています。
- 「モテ」の国際比較: 日本ではパッとしない(?)タイプが海外で爆モテしたり、逆に苦戦したり…。国によって異なるゲイの美意識の違いは、旅のヒントになるかもしれません。
旅行者視点での面白さ:ハプニングこそ旅の醍醐味
旅行好きなら誰もが共感する「旅のリアル」が詰まっています。
- 波乱万丈の道中: 言葉の壁や宿泊トラブル、怪しい誘いなど、海外旅行につきもののトラブルを、著者のポジティブ(かつ欲望に忠実)な性格で笑いに変えていく姿は、読んでいて爽快です。
- 臨場感あふれる描写: パリの街角やクロアチアの海辺など、旅情もしっかり感じられ、読み終わる頃には「次の連休はどこへ行こうか?」と航空券を検索したくなるはずです。
まとめ:旅に出る前に、まずはこの1巻から「ディープな予習」を!
『世界一周ホモのたび』は、爆笑しながら世界の多様なゲイライフを覗き見できる、唯一無二のエンターテインメント作品です。
全5巻の壮大な旅の始まりであるこの第1巻。ターゲット層が「デブ・熊・おじさん」という非常にニッチな世界観ではありますが、その分、情報の濃さと笑いのキレは折り紙付きです。
これから海外デビューしたい方も、旅慣れた方も、この一冊で「世界の広さ(と深さ)」を体感してみてください!



コメント